当時の記録がなく、半ば伝説の人物であるが、実在したのは確からしい。
ヘロドトスの『歴史』2.134 に、歴史上の人物として名が出てくるのが、アイソーポスに関する最初の記述である。
一般に伝えられる話では、元はサモスの市民イアドモンの奴隷だったが、語りに長けており、解放されたという。
その後は寓話の語り手として各地を巡ることになる。しかし、それを妬まれデルポイの市民に殺されたとされる。
彼にまつわる有名な逸話に、主人の旅行の荷物持ちをした時のエピソードがある。
かさばる為に他の奴隷達が持つのを嫌がった食料を進んで持ち、旅の終わりには他の奴隷達が疲れ果てながら荷物を運ぶ傍らで、中身が減って軽くなった袋を口笛を拭きながら運んでいたと言われる。
多くの寓話を残したが、現在伝わっている「イソップ寓話」すべてがアイソーポスの創作ではない。
それ以前から伝えられていた寓話、後に創作された寓話があとからイソップ寓話とされたりしたほか、アイソーポスの出身地(恐らく、小アジアのどこかだろうといわれている)の民話を基にしたものも多数含まれているとされる。